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紙芝居(その4)
2010年 02月 05日
【 本文 続き 】
![]() 山でおかしな事が次々起こるようになった。 元気だった杣人たちが 病気になったり 大けがをするようになったし 誰もいないところで ひとりでに木が燃えて あちこち山火事になった。 大風が吹き 黒雲が空をおおったかと思うと いなづまが光り カミナリがいつまでも鳴り響いた。 それから 大雨が何日も何日も降り続いて 山津波が起こり 役人や杣人たちの会所も あとかたもなく流されてしまった。 遠くの江戸でも お殿様や奥方様が 恐ろしい夢にうなされるようになった。 ![]() 「 山の中にいた ばさまは 大ヒノキの精でなも。 自分を伐らせて 他の木が伐られるのを 防ぎないたんやぜん。 木曽の山々を守らんならんでなも。 そやけど あの大ヒノキは 神様が体を休める 大切な木やったもんで 山の神様が ごうわかいて(腹をたてて) バチを当てないたんやぜん。」 そう 噂しあった。 ![]() 神様の気持ちを鎮め 山での災いが無くなるよう 伐り倒した大ヒノキの切株に しめ縄をはり そばに小さな ほこらを建てて 神様をおまつりした。 それが 護山神社のはじまりだと言われている。 … おしまい ( この紙芝居は、護山神社の由緒を紹介した昔話です )
by moriyama-jinja
| 2010-02-05 17:13
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