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国有林内「山神」様をお祀りしました(5/23)
2009年 06月 02日
大正年間に建立された「山神」石祠です。
地元付知町で木工山林業を営む「つけち創工社」さんのお世話で、国有林の中に建てられている「山神」様をお祀りしました。 現在でこそ木曽の奥山は国有林となっていますが、豊臣秀吉に続いて徳川家康が直轄地とし、家康から尾張藩に下賜され、尾張藩の財源として保護されてきた歴史があります。 その歴史の中で、木曾全山を鎮護するべく、幕府の命により尾張藩が建立した神社が、「護山神社」です。 その創建の趣意にのっとって、山野・草木・大地・水・空気の健やかなることを祈り、山仕事に携わる人々の安全を願い、国の平安と繁栄を祈願いたしました。 「山神」の社額を揮毫しました。右は元の社額です。朽ちてぼろぼろになっていました。 鳥居を新しくし、社額をかけました。つけち創工社さんのお骨折りです。 石祠の裏には 「大正18年度 神宮式年御造営材伐出記念 大正9年6月吉日建之」 とあります。 註: 「大正18年度」 とありますが、碑を建立した大正9年当時(1920)から数えて 9年後という解釈です。実際は 「昭和4年(1929)」 に行われた ご遷宮(第58回) のことです。 『用材の選木は ご遷宮のおよそ10年前から行われるのが例であった』 という事がうかがえます。 ・・・・・・・・・・・・ 参考: 「遷宮論集」 p454 (平成7年 神社本庁発行) (蛇足)石祠に供えられていた木の割れ目に種が落ち、新しい木が芽生えています。 草や木は、葉を茂らせて空気を浄化し、落葉や枯れた体を大地の養分とし、はたまたこのように己の体を次世代の糧にしています。では、人間は何を返しているのだろう…?と感じるところに、感謝や謙虚、祈りの気持ちが通ずるのでしょう。 註の部分 追記しました。
by moriyama-jinja
| 2009-06-02 21:51
| 近況報告・ご挨拶
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