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2011年 06月 02日
平成23年6月2日、久し振りの更新です。
昨年10月に紹介した栃の実が芽を出し、ずいぶん成長しました。沢胡桃は残念ながら芽を出しませんでした。実を採取する時期が悪かったようです。 ドングリに比べるとずいぶん成長が速いけれど、幹はまだ草のように柔らかい感じです。成長するに従って堅くなっていくのでしょう。 一昨年に畑の隅に播いたドングリの苗です。芽を出して2年目に背が伸びました。 苗が安定してから山に移植する予定ですが、険しいガレ山に移植の苗床を作ること、畑で甘やかされた苗をそういう自然環境に戻すこと、が難しいと感じています。うまく根付いてくれればうれしいのですが……。 また、猪やカモシカ・鹿、猿の群れが出没して田畑を荒らす中で、餌場を作ることになりはしないかという心配もあり、奥山に餌が無くなった現在では、それも難しいところです。 #
by moriyama-jinja
| 2011-06-02 17:32
| 周辺環境
2010年 11月 09日
10月21日 栃餅ができあがりました。
前回の記事で紹介した栃の実を、作り慣れた人にお願いしておいたものが、出来上がって来ました。 手作りです。アクを抜くのに手間と時間がかかること、抜け過ぎると旨味がなくなり、抜け足らないとエグ味渋味が残って食べにくいという、微妙な調整が難しいところです。 その方から教えていただいた 『栃餅の作り方』 を紹介します。 一、栃の実の下ごしらえ (用意する物…栃の実1升、 カナ木の灰1升、 さらしの袋) ①1日1回熱湯に浸す。これを3日間続ける。 ②鬼皮を剥き、空気に触れないようすぐ水に浸けておく。 ③全部剥き終わったら、さらしの袋に入れて流水に浸け、7日間必ず水の中に入れておくこと。途中で出し置きすると実が固くなって(カゼをひかせて)しまう。 ④流水から出してザルにいれる(なるべく短時間)。 ⑤灰に熱湯を加えて練る(固練り)。 ⑥その灰に④を入れ、こねて全体にまぶし、頭が出ないように押さえ込んで平らにならす。(蓋はしない) ⑦をれを3日間時々混ぜる。 ⑧3日目に一つ取り出して灰を洗い流し、火を通して食べてみる。 ⑨食べた時、舌をチクと刺した(アクが抜け過ぎず、抜け足らず、程良いところを見極める)ところで、灰を洗い流してきれいにし、仕上げとなる。 ⑩冷凍保存しておいても良い。 二、栃餅のつき方 (栃の実5合、餅米1.5升) ①餅米を洗い一晩ふやかす。 ②それをザルに揚げ、蒸し器に入れる。 ③その上に栃の実をのせて一緒に蒸し、餅をつく。 下ごしらえ、特にアクの抜き方は、実際に何度も作ってみないと加減が分からないところです。 また、自然のものは年によって状態が微妙に違い、いつも一律に処理できるとは限りません。農業・漁業・山林業など、自然と直に向き合っている人は、それを実感しているのではないでしょうか。 手順はマニュアルや話で教わることができます。でも、程良い加減や、自然の生み出す微妙な違いへの対応は、自分で経験を積みながら肉付けしていかなければ身に付かないものだと思います。 「亀の甲より年の功」や「年寄りの話は聞くものだ」という警句は、そういう経験を尊重した先人の、「知識だけで知ったか振りをするな」という知恵の言葉だと思ったりしています。 #
by moriyama-jinja
| 2010-11-09 01:53
| 近況報告・ご挨拶
2010年 10月 17日
10月1日(金)、古代の東山道・神坂峠(みさかとうげ)への登山道登り口、長野県阿智村の神坂神社で、栃の実を拾って来ました。
栃は奥山に自生すると言われる木です。 ちょっとホロ苦いけれど、その風味がまた何とも言えない栃餅や、栃の実せんべいの材料となります。 上段 → 栃の実、外皮はきれいに三つに割れています。 中段 → 三つに割れた外皮の外側 下は、内側 下段 → その核、栗より丸い形をしています。 苗木(山に自生していた)を移植して10年ぐらいの栃の若木です。 その葉裏 同時に、`09年10月29日の記事で紹介しました「沢胡桃」の実も播いてみました。 芽が出ると良いのですが……? (期待半ばで…) 来春が楽しみです。 神社の森が奥山の雰囲気に包まれることを夢見て……。 #
by moriyama-jinja
| 2010-10-17 23:46
| 周辺環境
2010年 10月 14日
5月18日、間もなくお茶摘みが始まる茶畑。その準備に回っていると、お茶の木に小鳥が巣を作っていました。 卵が産み付けられていました。 こんな地面近くで大丈夫か心配しながら、孵るのを楽しみにしていたのですが、親鳥が帰らなくなったようです。人が近づいたのがいけなかったのでしょうか? 残念でした。 #
by moriyama-jinja
| 2010-10-14 10:51
| 周辺環境
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