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栃餅(とちもち)ができました
10月21日 栃餅ができあがりました
 前回の記事で紹介した栃の実を、作り慣れた人にお願いしておいたものが、出来上がって来ました。

b0123970_2373981.jpg手作りです。アクを抜くのに手間と時間がかかること、抜け過ぎると旨味がなくなり、抜け足らないとエグ味渋味が残って食べにくいという、微妙な調整が難しいところです。

 その方から教えていただいた 『栃餅の作り方』 を紹介します。
一、栃の実の下ごしらえ
 (用意する物…栃の実1升、 カナ木の灰1升、 さらしの袋)
①1日1回熱湯に浸す。これを3日間続ける。
②鬼皮を剥き、空気に触れないようすぐ水に浸けておく。
③全部剥き終わったら、さらしの袋に入れて流水に浸け、7日間必ず水の中に入れておくこと。途中で出し置きすると実が固くなって(カゼをひかせて)しまう。
④流水から出してザルにいれる(なるべく短時間)。
⑤灰に熱湯を加えて練る(固練り)。
⑥その灰に④を入れ、こねて全体にまぶし、頭が出ないように押さえ込んで平らにならす。(蓋はしない)
⑦をれを3日間時々混ぜる。
⑧3日目に一つ取り出して灰を洗い流し、火を通して食べてみる。
⑨食べた時、舌をチクと刺した(アクが抜け過ぎず、抜け足らず、程良いところを見極める)ところで、灰を洗い流してきれいにし、仕上げとなる。
⑩冷凍保存しておいても良い。

二、栃餅のつき方
 (栃の実5合、餅米1.5升)
①餅米を洗い一晩ふやかす。
②それをザルに揚げ、蒸し器に入れる。
③その上に栃の実をのせて一緒に蒸し、餅をつく。

 下ごしらえ、特にアクの抜き方は、実際に何度も作ってみないと加減が分からないところです。
 また、自然のものは年によって状態が微妙に違い、いつも一律に処理できるとは限りません。農業・漁業・山林業など、自然と直に向き合っている人は、それを実感しているのではないでしょうか。

 手順はマニュアルや話で教わることができます。でも、程良い加減や、自然の生み出す微妙な違いへの対応は、自分で経験を積みながら肉付けしていかなければ身に付かないものだと思います。 「亀の甲より年の功」や「年寄りの話は聞くものだ」という警句は、そういう経験を尊重した先人の、「知識だけで知ったか振りをするな」という知恵の言葉だと思ったりしています。 
by moriyama-jinja | 2010-11-09 01:53 | 近況報告・ご挨拶