紙芝居(その2)
【本文 続き】


b0123970_11272471.jpgけれども 願いは聞き入れられず 

お城の役人が 二人の杣人(そまびと …木を伐る人) を連れてきた。


なにしろ この大ヒノキは 
神様のやどり木と呼ばれるほど 大きくて太くて立派だったから 

杣人が 一日どんなに頑張っても 半分も伐れなかった。

杣人たちは 残りは明日にしようと 山になった木っ端(こっぱ … 木くず) を踏んで 

会所(かいしょ … 山での詰め所、山小屋) へと帰っていった。 


b0123970_1139557.jpg次の日 
杣人たちが 大ヒノキのそばへ行くと 

昨日伐っておいたはずの切り口が ふさがっていて

山のように たくさんあった木っ端も 一つも残っていなかった。



こりゃあ きつねにでも化かされたかと 杣人の二人は 首をかしげたが 

今日こそ 大ヒノキを伐り倒そうと 朝から晩まで 斧(ヨキ … おの) をふった。

しかしその日も 半分しか伐れなかった。

そして 次の日。

何と 大ヒノキの切り口が また元どおりになっている。

次の日も その次の日も いくら斧を入れても 朝にはピッタリとふさがって 伐り倒すどころではない。

不思議なことが続くので 杣人たちは だんだん恐ろしくなってきた。



… つづく
by moriyama-jinja | 2010-02-03 11:25 | 付知おすすめ情報